2013年9月13日金曜日

愛しの人たらし




15年前の今日の正午
青黒い瞳をギョロギョロさせながら
この世に生を受けた長男

今にして思えば
彼は最初っから
この世のすべてに興味を顕わに
挑んで生まれたような子だったのね

おっぱいをよく飲み
夜泣きもせず

10ヶ月を待たずに歩き始め

物心付くまでは自由が過ぎて
車に向かって走って行ったり

おしゃぶりが好きすぎて
次男のおしゃぶりも取り上げて全部
自分のポケットに押し込んでみたり

生きた人形のように1歳8ヶ月しか違わない弟を引きずりまわし
階段から投げ落としたコトもあった
その時ばかりはわたしも声を荒げて叱ってしまった

幸いまったくなんともなかったので
今ではネタにさせてもらってるけど

夜の8時に勝手に自転車で出かけて
もぉわたしどうやっても見つけられなくて
警察にお願いして
そしたら駅のロータリーで1人自転車でふらふらしてる息子を
不信に思った方が交番まで連れてきて下さって・・・
素直についていくのも問題だけれど
無事再会できてホッとした

この人は無事に大きくなれるんだろうかと
心配もした

わたしが話しかけ等をできていなかったのだと思う
ホントにロクにしゃべらず
黙々と遊ぶ姿・・・

いまだに簡単に想い出すことができる
本当に可愛かった

たった2歳で生後4・5ヶ月の弟と2人
託児所に放り込まれ・・・

頑としてお昼寝をしない
英語のclassがお気に入り
弟を大事に守り尽くして
戦隊もののビデオを仲良く観て・・・

そんな数年を経て
やっと措置の通った保育園へ

そこで出逢ったCちゃんにベタ惚れしちゃって
保育園での3年間は彼女との歴史でもあったかなw

あれだけお昼寝をしなかった彼が
ずっとCちゃんと仲良しでお昼寝していたらしいから
大笑いした

一貫してマイペースで
お外遊びの時間でも
たった1人教室で遊んでることもあったとかw

剣道を始めて、剣道仲間のJくんとも親交を深め
保育園のママ友の子供たち
Sちゃん Tくん Hくん とも
いろんなところに遊びに行ったね

チビちゃんが体調崩してわたしが行けなかった海では
Sちゃんのママがいくら呼び戻しても
何度も何度も沖に向かってぱちゃぱちゃ行っちゃうらしくてw
未だに言われるよねぇ(笑)

小学校にあがった彼は
ぼんやりしていて
優しくて
あまりにもほわほわしていて
だけどお友達は男の子も女の子もたくさんいて
バレンタインのチョコレートの数は
年々増えていった

わたしには少し物足りなく感じた部分もあったけど
頭角を現し始めたのは小学校3年生の頃からだった

担任の先生には

ごらんの通りのぼんやりさんで
お友達を大切に楽しく過ごしてくれていれば
お勉強は高校卒業まで苦痛でない程度に
できればいいかなって思っています

そう言うと

お母さん、そんなもったいないこと
言わんといたって!
彼は一生懸命になれる子だし賢いよ!!(特別ではなく)
ちゃんと勉強はさせてあげて

そんなことを言われたのは
初めてで驚いた
事実長男は今までの恩師の中で
この結構迫力のあるおばちゃん先生のことを
一番好きだというのだから
先生はホントに息子をよく見ていてくださったんだろうと思う。

この学年の最後の参観では
各班の出し物があって
息子の班はマジックだった
クラスのどの班よりも人の目を引きつけ、楽しませて
班のまとめ役もこなしていた姿に
嬉しい戸惑いを憶えた

それでもわたしの過小評価は続いてた
彼が小5の終わりの頃
バスケにはまって炸裂したときに
はじめて目が覚めた想いだった

You give me butterflies

美しくて
とても感動した
胸がざわざわ
たくさんの小さな蝶々たちが
いっせいに羽ばたいた

ほどなく剣道は辞めてバスケに専念し
校内はもちろん他校にも更に
どんどん友達が増えていく
男の子だけじゃなく、女の子も
この頃初めてのハニーちゃんと
その次のハニーちゃんと
そのまた次の・・・いい加減にしませんこと?w

中学にあがると
この世の春とばかりに一層弾けだした

頭の中がお花畑

先輩たちとのバスケ
1年から試合にも出してもらって
一層のめり込んだ


小学校の頃から
塾を毛嫌いしていたのね
で、成績が悪くてもわたしは怒らないけれど
自由が制限されていく

するととうとう3年生になってから

塾に行かせてください

頭を下げるから
やっと行くことになった

夏休み中に
無事クラブも引退して
それでも遊ぶ相手は
やっぱりバスケ関係の子たち
みんな学校は違うけど
男の子も女の子も
みんな仲良しですごく嬉しい

受験まであと5ヶ月
悔いのないように頑張ってほしい

受験は 6 : 4 で
本人 : 母親が頑張らなきゃなんだって
うん、がんばりますから
あなたも、がんばろうね

愛してるからね♪